6/12政府交渉の報告(立地審査指針を焦点に)

政府交渉で明らかになった新規制基準の問題
周辺住民の被ばく規制を撤廃・急性症状が出てもよいのか?

6月12日に原発の新規制基準についての院内集会と政府交渉が行われました。

院内集会では、主催の原子力規制を監視する市民の会と市民の会アドバイザリーグループから報告がありました

市民の会の阪上武氏は、新規制基準案の問題点について、当日原子力規制委員会・規制庁に提出した要請書に基づいて報告、同じく市民の会の藤田穂波氏より、市民の会の活動報告、郡山から静岡に避難している長谷川克己氏より、新規制基準案に、被災者の意見が盛り込まれていない問題の指摘がありました。


アドバイザリーグループは、元東芝の後藤政志氏より、格納容器の構造的欠陥について、元原子力安全委員会事務局の滝谷紘一氏より、新規制基準に立地審査指針がとりこまれず、周辺住民の被ばくについての規制がなくなった問題について、青木秀樹弁護士より同じく立地審査指針の問題について、最後に井野博満氏より、寿命延長を容認する基準を批判するコメントがそれぞれありました

政府交渉では、田口達也氏(原子力規制庁技術基盤課課長補佐)、布田洋史氏(原子力規制庁安全規制管理官付(PWR・新型炉担当)管理官補佐、渡辺桂一氏(原子力規制庁安全規制管理官付(地震・津波安全対策担当)管理官補佐の3名が対応しました。

交渉でもっとも問題になったのが、立地審査指針にある敷地境界での被ばく基準を撤廃したことでした。立地審査指針では、重大事故やおよそ起こるとは考えられないような仮想事故の場合でも、原発の敷地境界での住民の被ばく線量が250ミリシーベルトを超えないよう要求しています。それだけ、敷地境界を広げろということです。250ミリシーベルトというのは、放射線による急性症状が発生する可能性がある線量です。旧原子力安全委員会では、これを100ミリシーベルトに下げる検討をしていました。

仮想事故として想定していたのは、格納容器が破損しないレベルで、福島原発事故と比べても非常に小さい規模の事故でした。ですから、福島事故を踏まえると、規制委・規制庁がやるべきことは、立地審査指針は、福島で発生したようなシビアアクシデントを重大事故や仮想事故とした上で、敷地境界の線量を100ミリシーベルト以下に抑える要求をしたうえで、それを新規制基準にとりこむことでした。

規制委員会・規制庁はこれを行わず、新規制基準の策定に際して、立地審査指針を完全に無視することにしました。代わりにセシウムだけで100テラベクレルという安全目標を設定し、総量規制を行うとしています。田中俊一規制委員長は、これにより敷地境界の被ばくは0.01ミリシーベルトに抑えられるとの国会答弁を行っています。

しかしこれはまやかしです。立地審査指針では、放射性希ガスと放射性ヨウ素について、線量の基準を設定しています。放射性希ガスはフィルタでとることはできず、そのまま放出されてしまいます。重大事故による全量放出を仮定した場合、浜岡原発5号機の敷地境界では、放射性希ガスにより3700ミリシーベルトもの被ばくがもたらされます。

この件について規制庁は、セシウムを問題にしたのは国際的な流れで、事故後に居住できるかどうかを問題にしたからだ、希ガスは拡散するだけで沈着しないので問題ないとの見解でした。しかし、長期的な影響がなければ、住民に急性症状が出かねない被ばくを強いても構わないのでしょうか。明らかに基準の緩和、規制の後退です。この問題につき、是非規制委・規制庁を質してください。(文字起こしを参考にしてください)

以上

新規制基準案に関する要請書(2013/6/12)原子力規制を監視する市民の会
新規制基準案に関する要請書.pdf
PDFファイル 186.2 KB
滝谷-立地評価2013-0612R1
2013/6/12院内集会&政府交渉における滝谷紘一氏資料
滝谷-立地評価2013-0612R1.pdf
PDFファイル 183.6 KB
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