【パブコメ例】原発新安全基準骨子案-概要-に赤ペン先生!

皆さん!もう原発「新安全基準骨子案」のパブコメは書いて出しましたか?

〆切は2/28(木)です!

原子力規制を監視する市民の会では、皆さんのぱぶこめかきかきの一助となればと、参考資料を掲載しました。

皆さん、是非パブコメかきかきのお供に、ご覧ください。そして是非ご活用ください!

 

【かきかき参考にφ(`д´)カキカキ

監視する市民の会として提出したパブコメのワード版(記者会見資料にもpdf版掲載)

必見規制庁資料「概要赤ペンコメントいれてみました

--規制庁が出している資料のひとつ「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案について-概要-」。あまりにも突っ込みどころ満載過ぎて(゚д゚)!思わず赤ペン先生ちゃんがコメントを入れました!


****赤ペン先生のお話****

 ①設計基準、②シビアアクシデント対策、③地震津波の、各骨子案は、かなり分厚く、ダウンロードも大変で、読みにくさ満点でしたが、「概要」だけでも十分パブコメがかけますので(おかしなところがたくさんという意味で)まとめてみます。

なおページ数を入れたので、お手許に「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案について -概要-」を広げながら読んで頂くと、分かりやすいかと(←わたしの気持ちが)思います。
(赤ペンコメントのない概要資料オリジナルは、原子力規制委員会のホームページからダウンロードできます)

(1)
要旨:<事故の進展>の考え方が甘い
意見:概要P3の<事故の進展>で、「地震発生」→「原子炉停止」→「外部電源喪失」→ … と事故は進んでいくと書かれているが、地震発生で原子炉が自動停止するという前提に立っているのは想定が甘い。
概要P9に「①通常操作による原子炉停止に失敗した場合の対策」は上げられているが、地震発生時はさらに原子炉の自動停止が難しくなるはず。
福島第一原発事故では、辛うじて原子炉は自動停止したが、チェルノブイリ原発事故の様な原子炉停止に失敗する事故が、地震とともにも発生する場合、一層深刻な事態が考えられる。

(2)
要旨:地震動による、配管やケーブルの損傷について言及がない
意見:概要P3の<事故の進展>で、「原子炉停止」→「外部電源喪失」→ …となっているが、地震動による、配管やケーブルなどの損傷についての言及がない。沸騰水型の原子炉であれば、再循環ポンプの滑落や、加圧水型の原子炉であれば、蒸気発生器細管の破断なども十分考えられる。地震動による損傷について、一切触れていないのは想定が甘い。電源喪失事故のみの検証では、福島第一原発事故相当しか考慮していないのと同じ。

(3)
要旨:<対策>が「津波発生」以降になっている
意見:概要P3の<事故の進展>の<対策>と書かれている部分が、「津波発生」以降にしか係っていないのは不十分。「地震発生」のところから<対策>をとるのでなければ、「地震・津波」の安全基準とはいえない。

(4)
要旨:検討の手続きが電力事業者に有利に働いている
意見:概要P4の「検討のステップ」をみると「原子力規制委員会での有識者ヒアリング」、「チームでの検討」、「被規制者からの意見聴取」とあるが、ヒアリングする有識者は、電力事業者から多額の研究費や寄付を受けていた利益相反の疑いのある人物ばかり。検討チームのメンバーも同様だった。しかも、「被規制者からの意見聴取」後に、「基準骨子案の取りまとめ」に進んでいる。これでは、規制側が、被規制者側に阿(おもね)っている様にしか思えない。
また「専門家ヒアリング」と「パブリックコメント」が同時進行のようになっているが、パブリックコメントの募集期間が3週間という理由も曖昧。短い期間に、①設計基準、②シビアアクシデント対策、③地震津波とを押し込んで、議論を希薄にさせようとしているように感じる。もっと検討時間を長くして、電力事業者に偏らない意見を広く集めて議論してもらいたい。

(5)
要旨:国際基準を都合よく解釈しないでもらいたい
意見:規制委員会は安全基準について、世界最高水準を目指すとしており、概要P4にも「国際基準との比較」と書かれているが、骨子案に盛り込まれた内容は、国際基準を都合よく解釈しているようにしか思えない。シビアアクシデント対策として、概要P6の「②米国等と同様に可搬設備での対応を基本とし、恒設設備との組み合わせにより信頼性をさらに向上」とあるが、活断層の認定基準は、アメリカの基準に倣っていない。
骨子案では、概要⑯「耐震設計上考慮する活断層は、約12~13万年前以降の活動が否定できないものとし、必要な場合は40万年前以降まで遡って活動性を評価」とあるが、米国では180万年前以降まで遡って活動性を評価している。しかも米国は、周囲320kmの活断層も問題としており、地すべりも例外としていない。国際基準と比較し、最高水準を目指すなら、活断層の認定基準も米国に倣うべき。

(5)
要旨:公布・施行が今年7月では早すぎる
意見:概要P4の「公布・施行」が今年7月では早すぎる。福島原発事故による、溶融燃料の目視も出来ていない状況で、事故原因究明も進んでいない。再稼働を前提にした安全基準の拙速な施行は、第二の大事故が想起され、容認できない。

(6)
要旨:シビアアクシデント対策は、放射性物質閉じ込めを原則とせず、格納容器の健全性維持を重視している。
意見:概要P6の「シビアアクシデント対策、テロ対策における基本方針」の中の、「格納機能維持」と、「ベントによる管理放出」という言葉には矛盾がある。格納容器は放射性物質を閉じ込めるためのものである。「格納機能」が、「放射性物質閉じ込め機能」という意味であれば、「ベントによる放出」はおかしい。また、「格納機能維持」という言葉が、「格納容器維持」であれば、確かにベントによって圧力が下がるので、格納容器自体の爆発等は避けられるかもしれないが、ベントすれば外部へ放射性物質が拡散される。格納容器を守るために、被ばくを容認させるような対策は、安全対策ではない。

(7)
要旨:放射性物質の拡散抑制は現実的ではない
意見:概要P6に「放射性物質の拡散抑制」とあり、P14に「大量泡放水システム」の写真が入っているが、これが現実的な対策ということで紹介しているのか?高レベルに汚染が予想される現場に、誰が入って放水作業をするのか?この程度の放水で、福島原発事故で見たような、関東平野までも汚染される放射性プルームを、抑制出来ると考えているのか。理解できない。

(8)
要旨:「可搬設備を基本とし、恒設設備と組み合わせる」は逆
意見:概要P6に、「可搬設備での対応を基本とし、恒設設備との組み合わせにより信頼性をさらに向上」とあるが、可搬設備というものが、概要P10の写真「電源車の高台への設置等」で代表されるものなら、全く心許ない。高台に電源車があれば、津波影響は回避されるかもしれないが、余震が続く中、がれきの散乱する敷地内に電源車が到着出来るのだろうか。本施設への接続に10時間も要すると、中部電力からの発言もあった。この様な可搬設備では、一刻一秒を争う原発事故の対応は不可能と思う。「恒設設備を基本とし、可搬設備と組み合わせる」ならまだ分かるが、再稼働のために、安易な安全対策を許すような安全基準は、安全基準とは言えない。

(9)
要旨:航空機落下の備えは、航空機が落下しても建屋の健全性が保たれる様な設計基準を目指すことである
意見:概要P6に、「意図的な航空機落下等に備えて特定安全施設を導入」とあるが、意図的な航空機落下があっても、建屋および、外部電源設備や取水設備などが損壊しない様な設計基準を目指すことが前提ではないのか。
「特定安全施設を導入」が先行しているということは、航空機落下により、建屋が損壊することが前提ということか。
テロリストが、本施設だけが攻撃するとは考えにくく、特定安全施設も狙うことは十分考えられる。特定安全施設はテロ対策とは呼ばない。

(10)
要旨:ベントによる管理放出は国際法に違反しないのか
意見:概要P6に「ベントによる管理放出」と書かれているが、国際的に認められているのか。国際法に照らしてみても問題ないのか。

(11)
要旨:複数要因による故障を想定して安全基準を策定してもらいたい
意見:概要P7「新安全基準」内の「炉心損傷防止対策(複数の機器の故障を想定)」とあるが、複数の機器だけでなく、「複数の要因による故障」も想定すべき。地震と火災が同時並行で起こる場合や、テロと事故が同時並行の場合など、複数要因による故障は、事故の規模も大きくなるはず。より厳しい状況を想定すべき。

(12)
要旨:「信頼性」の意味が分からない
意見:概要P7「新安全基準」内に、「信頼性に対する考慮」や「電源の信頼性」の様に、「信頼性」という言葉が連発されているが、基準策定に「信頼性」の言葉を使う意味が分からない。安全基準とは、工学や技術の世界で、精神論ではない。

(13)
概要P7の「従来の安全基準」と「新安全基準」で、「強化」でくくられている項目が、全て、「従来~」より「新~」が、2mmほどビミョーに厚く書かれている。2mmの厚み分、「強化」を強調している様だが、単なる印象の問題。姑息。

(14)
要旨:設計基準の強化の中の考慮すべき自然事象に「隕石落下」を
意見:概要P8の設計基準の強化の中の、「①考慮すべき自然事象」に「隕石落下」も追加を。超党派の議員の方で構成されている原発ゼロの会の2/21の会合で、「隕石落下を追加して下さい」と意見が出ていた。

(15)
概要P8の「設計基準の強化の③安全上特に重要な機器の信頼性強化とあるが、またも「信頼性」!

(16)
要旨:設計基準の強化の中に「海水ポンプの防護等」とあるが海水に頼らず真水の確保を優先すべき
意見:概要P8の「設計基準の強化」の「⑤熱を逃す系統の物理的防護(海水ポンプの防護等)」で、海水注入を前提にした防護策の例が書かれているが、福島第一原発事故で海水が注入されたことによる影響について検証がまだされていない。溶融燃料や、圧力容器或いは格納容器が、塩の影響で様々な反応が起こると想像される。特に原子炉は、塩によるサビが心配される。原子炉自身を腐食する可能性も否定出来ず、より深刻な事態を引き起こしかねない。福島第一原発事故後、米国から海水注入をストップする様指示を受けた経緯もある。海水注入を前提にした対策以前に、海水注入に頼らない対策をすべき。

(17)
概要P9の「9.シビアアクシデント対策(炉心損傷防止対策)」の中の「設計上の想定を超える事態の発生を前提とした炉心損傷に至らせないための対策を新規に要求」の記載は意味不明。「想定を超える事態を前提」とは、「想定内」とイコール。日本語がヘン。

(18)
要旨:地震動による炉心損傷防止を想定していない
意見:概要P9の「9.シビアアクシデント対策(炉心損傷防止対策)」の①~⑥の中に、地震動による炉心損傷が含まれていない。福島第一原発事故が地震動を原因としないとの予断に基づいて対策を講じている。

(19)
要旨:主蒸気逃し弁が手動操作ハンドルで間に合うのか
意見:概要P10の「原子炉減圧機能喪失時の対策(PWR)」として、「主蒸気逃し弁の手動操作ハンドル」の写真が掲載されているが、格納容器内部にあたるのか、格納容器の外になるのか不明ではあるが、事故時には放射線量が高くなっているはずで、誰が操作をするのか。決死隊が入って操作しなければならないような手動ハンドルでの対策など、前世紀以前の安全対策。世界最高水準の安全基準と、あまりにもかけ離れていないか。

(20)
要旨:「電源車への高台への設置」が炉心損傷防止対策になるのか
意見:概要P10の「サポート機能の確保(PWR・BWR共通)」の中の全交流電源喪失に備えた、代替電源設備等の配備で、「電源車への高台への設置等」の例として電源車の写真が掲載されているが、地震時には、余震やがれきの散乱などが予想される。電源車は高台から本施設へ無事に移動することは可能なのか。また、本施設への接続に数時間を要すると聞くが、気象条件などで、さらに接続に時間がかかる場合、一分一秒を争う過酷事故対応に間に合うとは思えない。

(21)
要旨:シビアアクシデント対策は炉心損傷の発生を前提としているが、このような前提そのものが受入られない
意見:概要P11の「10.シビアアクシデント対策(格納容器破損防止対策)」で、「炉心損傷の発生を前提とし、格納容器の破損を防止するための対策を要求」とあるが、炉心損傷に至らないような安全基準を策定するのが規制組織の役割であり、万が一にも炉心損傷に至るのであれば、稼動を容認することは出来ない。
また、「格納容器の破損を防止する」ために、住民の被ばくを犠牲にするのは本末転倒。住民の命より、格納容器を重んずる姿勢が伺え、憤りを覚える。

(22)
要旨:原発が停止状態であれば、安全対策が単純化される
意見:概要P11の「10.シビアアクシデント対策(格納容器破損防止対策)」で、①~⑥まで格納容器破損防止対策の例が列挙されているが、原発が停止状態であれば、①~⑤までの対策が不要。原発を停止させていることこそが、炉心損傷に至らない、最善の策。

(23)
要旨:意図的な航空機衝突は、本施設のみならず特定安全施設にも及ぶ
意見:特定安全施設を、相当距離をおいて設置するとされているが、地震時に配管やケーブルがもたない。またテロが狙うのは、原子炉建屋だけではない。特定安全施設も同時に狙う可能性がある。
その意味で、特定安全施設より、テロの攻撃を受けても原子炉が破壊されないような、頑強な建屋を設計基準に盛り込む方が現実的。また、取水口や外部電源等もテロ対策を講じる必要がある。原発労働者の管理さえもずさんな現状で、テロリストは入り放題。この現実を見直さずに、対策の立てようがない。

(24)
要旨:建屋内への浸水防止に防潮扉とあるが、そもそも津波が至る場所に建屋が存在すべきではない
意見:概要P15の「13.耐震・耐津波性能強化」とあるが、防潮扉が必要な場所に、原子炉建屋の設置を許可すべきではない。しかも防潮扉は、手動で閉めるそうだが、地震発生時に誰が防潮扉を閉めに行けるのか。理解しがたい。
「原発は海抜20m以上に設置する」などは、福島第一原発事故後において、基本中の基本。

(25)
要旨:活断層の認定基準が厳格ではない。少なくとも全ての原発について、「40万年前以降の活動が否定できなければ設置を許可しない」とするべき
意見:概要P16の「13.耐震・耐津波性能強化」の「耐震設計上考慮する活断層は、後期更新世以降(約12~13万年前以降)の活動が否定できないものとし、必要な場合は中期更新世以降(約40万年前以降)まで遡って活動性を評価」とあるが、世界最高水準の安全基準を目指すのであれば、地震国日本の活断層認定基準は、少なくとも40万年前以降の活動を評価すべき。米国では180万年以降まで遡って活動性を評価している。しかも米国は、周囲320kmの活断層も問題としており、地すべりも例外としていない。

(26)
要旨:活断層の認定基準がSクラスの建物・構築物にのみ適用されるのはおかしい
意見:概要P16の「13.耐震・耐津波性能強化」の中の「Sクラスの建物・構築物等は、活動性のある断層等の露頭が無い地盤に設置」とあるが、基準を緩くするために無理矢理に作文した様な表現。安全基準であれば、「活断層の認定基準に合致した場所には原発を設置出来ない」とすべき。

以上

「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案について-概要-」は、ここで終わっています。非常に中途半端。
規制庁は、「市民がこんなもの読むまい」とか、「そこまで理解できるまい」と思っているようにさえ感じます。ナメきった内容です。本当に。

 

ワード版:原発「新安全基準骨子案」に対するパブコメ(原子力規制を監視する市民の会)
監視する市民の会として提出したパブコメです。どうぞばんばん使ってパブコメ書いて下さい!
ワード版:原発新安全基準パブコメ(原子力規制を監視する市民の会).docx
Microsoftワード文書 24.3 KB
原発新安全基準骨子案パブコメ資料(概要)赤ペン先生(1)
「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案」パブコメ募集の際の規制庁提示資料「概要」の突っ込みどころに赤ペン先生がコメント!満載すぎだろ。これで「安全」なのか、心底疑問です、というか、安全じゃない。
赤ペン1/4★表紙、項目1-4
表紙-④.pdf
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原発新安全基準骨子案パブコメ資料(概要)赤ペン先生(2)
赤ペン2/4★項目:5-9
概要赤ペン5-9.pdf
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原発新安全基準骨子案パブコメ資料(概要)赤ペン先生(3)
赤ペン3/4★項目:10-11
概要赤ペン10-11.pdf
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原発新安全基準骨子案パブコメ資料(概要)赤ペン先生(4)
赤ペン4/4★項目:12-13
概要赤ペン12-13.pdf
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コメント: 1 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    野沢貴美枝 (木曜日, 28 2月 2013 19:12)

    福一事故での、この汚染。まともに扱えないで、国民を危険にさらすとは何を持って、謝罪をするのだろう。生命の重みとは、それほど軽く考えて良い物だろうか。絶句。

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