【傍聴】第7回原子力災害事前対策等に関する検討チーム及び第5回緊急被ばく医療に関する検討チーム合同会議

FoE Japanの満田です。

本日、第7回原子力災害事前対策等に関する検討チーム及び第5回緊急被ばく医療に関する検討チーム合同会議が開催されました。
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/pre_taisaku/20130124.html

 

この避難基準を受容できるか?
避難基準(OIL1=500μSv/h、OIL2=20μSv/h)や安定ヨウ素剤の事前配布も含めた改定原子力災害対策指針がほぼ固まりました。私たちが強く求めてきた、避難者からの聴き取りやUPZ、OILの見直しは話題すらあがらず、軽微な修正はあるでしょうが、ほぼこのままパブコメに付されることになります。中村佳代子主査の仕切りでは、今日で「原子力災害事前対策等に関する検討チーム」は終了です(といっても年末も同じことを言っていましたがその2回開催されました)。パブコメを経て、指針を固めるということです。

傍聴者から、「避難者の声もきいてほしい。こんな高い基準、私たちは受容できない。パブコメを踏まえて、さらに内容を検討してほしい。」と声があがりました。
新聞は、「国際基準より厳しい」と報道していますが、ここでいう「国際基準」というのは、原子力の利用をすすめるIAEAの異常に高い基準のことです。
重要なのは国際基準ではなく、日本社会が、この500μSv/時、20μSv/時という被ばくを、子ども・妊婦も含む人たちに許容していいのか、ということです。

 

説明会の開催、安定ヨウ素剤など
下記その他いくつかのポイントです。

・会合のあとの記者の質問に紛れて、「各自治体や住民に対する説明会はしないんですか?」ときいてみました。金子課長の回答は、「要請があれば、開催する」ということでした。
各地のみなさま、要請してみたらいかがでしょうか?

・安定ヨウ素剤の事前配布はPAZ(5km圏)の中だけのようです。PAZの外については、状況に応じて(どういう?)各自治体の判断ということになりそうです。

・EAL(原子力施設の状況に応じた判断基準)については、原子力施設に応じて、各事業者が定めるということになるそうです。
規制委としては、モデル原子炉を決めてEALの決め方を示すとか。会合の後の金子課長の記者への回答では、5月くらいまではかかるのでは、ということでした。

・今回決まったのは商業用原子力施設だけです。会合の最後で、更田委員が、「特定原子力施設=福島第一原発は、日本の原発の中で最も不安定な状況にある。これを対象とした災害対策指針についても策定が必要である」と発言。いったいどうするつもりでしょうか? 私たちがさんざん、「被災者からの聞き取りを!」と叫んでいたので、今度こそ、きちんとヒアリングをしてほしいものです。

・PPA(プルームの通過地の被ばくを避けるための防護措置実施範囲)はまたもや見送られました。なお、原子力安全委員会の防災ワーキングチームではPPAの参考値として50kmを示していました。

 

緊急時に何をする?
OIL1、OIL2で何をしなければならないのかを図示したのが、下記の図です。

緊急事態における防護措置実施のフロー(イメージ)
緊急事態における防護措置実施のフロー(イメージ)

PAZ(5km)内では、原子炉施設の状況に応じて即時避難、UPZ(30km)内では、事故後数時間をめどにOIL1(500μSv/時)が観測されたら即時避難、その後OIL2(20μSv/時)が観測されたら一時移転を行うことになっています(即時避難、一時移転が何を意味するのかは、用語集にまとめられるとのこと)。0.5μSv/h超においては飲食物のスクリーニングを行います。

 

その他、委員の発言の中で記憶に残ったのは下記のようなものです。

放医研の明石さん:ヨウ素剤については、すべての防護対策の一部として、明記してほしい。誰が判断して、どういう指示をするのか。それを図1の中に書き込んでほしい。

・避難途上でプルームによる被ばくの危険性について数人の委員が言及。スクリーニングをする職員がマスク・防護服なのに、それを待つ住民が無防備であったなど。

細井義夫氏(東北大学大学院医学系研究科):スクリーニングが住民を外に出さないという関所になってしまってはいけない。即時避難の対象の幼児にはヨウ素剤を服用させるべきではないか。UPZの外で指示をだすのは誰になるのか。

横山邦彦氏(松任石川中央病院副院長):幼児用の安定ヨウ素剤服用についても道がある。避難の前に服用することが重要。ヨウ素剤の副作用はあることはあるが、一回のみの服用。(なので服用したほうがいい)

本田俊充氏(JAEA):p.15の「なお、プルームに対する避難の方策については、今後原子力規制委員会において検討する課題であるが、当面は屋内退避、適当な場合には安定ヨウ素剤の服用によって対応することが適当」というのは削除すべき。
本田俊充氏(JAEA):全面緊急事態になったら、事前にEALで判断してPAZの人たちは事前服用すべきである。

鈴木元氏(国際医療福祉大学):事前配布に決めるか、事前配布しないのならば投与をあきらめるざるをえない。(事前配布したほうがいいという趣旨のようでした。)中村佳代子委員:みなさん同じ方向で論じている。ヨウ素剤は医薬品でないという限界もあり…金子・防災課長:PAZでは事前配布。その外の段階的避難の手法が明確になれば、徐々に明らかになっていく。

 

☆関連報道☆
被ばく:避難の基準 国際機関より厳しく…原子力規制委(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20130124k0000e040160000c.html
ヨウ素剤配布など…原子力規制委が指針原案公表(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130124-OYT1T00365.htm
即時避難、緊急事態3区分… 原子力災害対策指針で素案
http://www.asahi.com/national/update/0124/TKY201301240113.html


原子力災害対策指針(防災指針)に関してファクトシートを作成しました。参考資料として、図を多用しました。大飯原発や柏崎刈羽原発のシミュレーション図も掲載しています。下記からPDFをダウンロードでいます。活用していただえければ幸いです。
https://dl.dropbox.com/u/23151586/130123_bousai_factsheet.pdf

 

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