【傍聴】第17回臨時会議(12/13開催)および政府交渉(12/21開催)

第17回原子力規制委員会:2012年12月13日(木)
政府交渉のダイジェスト版映像:2012年12月21日(金)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/46145
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第17回原子力規制委員会について
人の命の安全に直結し、あれほど世間を騒がせたミスにも関わらず、
衆院選直前でメディア報道が選挙一色になっている中で臨時に開催し、ケアレスミスの報告のように30分で簡単に済ますという姑息な手を使っていますが、本来なら、委員会として、謝罪の記者会見を開いてもいいほどの重大かつ深刻な問題だと思います。

恐らくシミュレーション自体が30キロを前提とした恣意的なもので、活断層の問題で、規制委員会がちゃんと機能しているという事を印象づけたいが為に矮小化を図ったのでしょう。
一種のスピンコントロール(印象操作)だと思います。

報道によると、政権が交代しても原子力委員会人事は変更なく、国会同意に諮られるようです。

今後も継続的に監視し、情報発信により周知を行い、疑問点を指摘をする事が必要だと思います。

以下、第17回原子力規制委員会の内容についての所感です。

① 前回までのアウトプットに関しては、恐らく規制庁はノーチェック

資料1-1にある通りデータの入力ミスの内容は、大別して
・そもそも電力事業者から入手した気象データそのものに誤りがあった(風上と風下の間違い)
・maccs2というシミュレーターに入力するコードのデータセット上での変換ミス(雨量データの単位の問題など)
・地図上のプロット点の名称の誤り(プロットした地図の精度に基づく齟齬)
3種類とされているが、
実際には、それ以外にも大気安定度の分類の仕方の問題、静穏な状態での風向きの取り扱いの問題などがあり、JNESの理事長の説明では、データ修正箇所は泊原発だけで735か所。
資料1-4 の表3によると、志賀原発のデータ修正箇所は、1181か所。  
これだけ多くの修正が発生するという事は、10月29日の発表時のシミュレーションはほぼノーチェックだったと考えてよいでしょう。

② 発電所毎のシミュレーション毎の正誤表が作られていない。3原発に矮小化する事が目的?
これだけ大きなミスにも関わらず、正誤表が作られた原発は、全16原発のうち、上記①の原因による修正が大きかった玄海、川内、泊のみ。
それ以外の原発については、発電所ごとの総点検結果資料1-2のみの公表で、修正前と後の数字を比較出来る正誤表がありません。
上記3原発に矮小化する目的かもしれません。
報道ベースでは、修正箇所は75か所となっていますが、
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121213/dst12121322230016-n1.htm
これ自身怪しいです。
10月29日公表のシミュレーション値と今回の結果を入力して、比較する必要があるかもしれません。  

③ 累積線量97%は、シミュレーション上は意味がない?というか、手続き的にやってはいけないのでは?
JNESの理事長の説明では、累積線量97%という考えは、MACCS2によるシミュレーションの結果求められた各方位毎の距離別線量を少ない方から並べ、累積で全体の97%となるところの線量を求めて、プロットする際の線量として採用するという説明でした。
という事は、上位3%の線量は切られるという事です。
シミュレーションモデルを作成する際には、精緻化(モデルの適合度アップ)のために試行段階でデータの枝切りを行うということは当然だと思いますが、シミュレーションのアウトプット結果を97%のところで切り、それに基づいてプロットするという事には、合理的な意味はないと思います。
数理統計の専門家ではありませんが、安全基準をつくる為のものであれば、最大値を採用すべきだと思います。
どなたか詳しい方、ご意見をお聞かせ下さい。

④ 更田豊志委員は確信犯
委員会の最後に、「モデルの妥当性は誰が検証するんですか?」という傍聴席からの質問を遮る形で、MACCS2というシミュレーターは、本来一次元の距離を予測するためのもので、今回、97%値を求めるために二次元に変換したために8760という膨大な計算を行ないミスが発生した」というような意見を述べていますが、これは詭弁です。
16か所の原発で8760時間のデータと言っても変数はそれほど多く無く、データベースの持ち方と、変換式の設定さえきちんとやれば、それほど膨大な量ではありません。
また、チェックポイントを決めていれば、ミスの発生も簡単に防げます。
今回のミスの本質は、工程管理上での検品不備の問題ですが、全く問題をすり替えをしています。
更に、更田氏は本来シミュレーションは100~150程度代表的なサンプルでやればよいと言っていますが、目的から考えると全く意味がないと思います。もちろん、次回シミュレーションを行う事はないと思いますが。
また、偏西風などの気象条件(風量・風向)は、季節の他に海流の温度変化によっても変わりますので、年によって大きく変わります。
以前のメールにもありましたが、3年分くらいのデータで検証してもよいくらいの内容だと思います。
というか、このMACCS2というシミュレーターは適切なんでしょうか?
SPEEDIを使わない理由がよくわかりません。 

⑤ 田中委員長は、 お殿様
一連の報告に対するまとめとして、田中委員長は、「今回、私どもとしても、はじめてのこういうある種の失敗で、社会、皆様にたいご心配をかけたという事を反省する非常にいい勉強をさせていただいたなぁという感じがしてます。これを余り繰り返さない様にする事が、今後とても大事だと思いますので…」という発言をされていますが、民間会社では、考えられません。
もし、ミスをした時にクライアントに対して社長がこんな発言をしたら、即、取引停止でしょう。
田中委員長は、人の命を預かる規制委員会の委員長としては、やはり不適任だと思います。
推進させるための人材としては、原子力ムラにとっては、もってこいの人材かもしれませんが。

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最後に、政府交渉の中で、阪上さんと満田さんが厳しく指摘をしていましたが、基準値を厳しくし、50m㏜/7日間にするなら、拡散シミュレーションも全く異なってきます。

仮に距離ごとの空間線量の値について、距離の二乗に反比例するとして計算した場合でも、現行の√2倍(=1.4142…)程度にはなるはず。
今後は、50m㏜/7日間基準で再度シミュレーションを実施し、それに基づいて、災害対策指針を策定するように求めて行きましょう。
以上
2012年12月30日 徳さん

 

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